あらがえない誘惑。
山旅を初めて数ヶ月。規模の大小を問わず、週末になるとは山を歩き、季節の移り変わりを肌で感じながら、自然に包まれる幸せを噛みしめる日々を過ごしている。
最初はひとり、何気なく始めた山歩きだったけど、そのうちママちゃん(妻)が一緒に歩いてくれるようになり、今では娘も付き合ってくれるようになって、現在はすっかり家族共通の趣味になりつつある。(息子は全く興味を示してくれないけど・・・)
家族で同じ趣味を持てる幸福を日々感じながらも、日を追うごとに確実に増えてゆく山の道具を目の前にして、最近いくばくかの不安を感じ始めている。
もともと『宵越しの金は持たねぇ~』っというのがワイルド&ハードボイルド(単に無計画なバカ野郎)を標榜する僕のポリシーであり、『漂うように旅がしたい』を人生のテーマに掲げる生粋の旅好きの僕は、こと旅の道具選定となると金銭感覚が崩壊する傾向にあった。
そんな僕を、時には厳しく、時には優しく諌め、スキあらば暴走してしまう僕をギリギリのラインでとどめてくれていたのが、生涯を共にすると誓いあったママちゃん(妻)であり、我が家の良心の部分を一手に引き受けてくれる守護神であった。
それがどうだ?
最近では、僕という壊れた物欲大魔神を警戒するスタンスはキープしつつも、時に奥ゆかしさを滲ませながら
「山と道の5-Pocket Pants、いいな~・・・❤」
っと上目遣いで僕に語りかけてきたりする。そして、仕事と家事をテキパキとこなしつつ、週末の予定に、山と道を取り扱うアウトドアショップ訪問をねじ込んできたりする今日この頃・・・。
既に山旅の道具が、僕の部屋をジワジワと侵食しはじめている。その証拠に今年のはじめには1つしかなかったバックパックが、今ではいくつも吊るされていてるし、家族でのテン泊登山にと準備した軽量のダウンシュラフなんかも今年新調したものだ。
まったく・・・、山の道具っていうものは、何を持って行くかじゃないんだよ。必要・不必要を吟味し熟考を重ね、何を削るかを判断することが大事なんだよ・・・。
そんな陳腐なセリフをブツブツとつぶやきながら、ネットショップを徘徊しては買い物カゴに気になるテントを放り込む今日この頃。
嗚呼、誰か・・・罪深き僕を止めてください・・・(´;ω;`)ウッ…
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