ある日森の中、熊さんに出会った・・・なんて絶対に嫌だ(汗)


今年の6月の下旬。僕は独り、自宅から1時間程で行ける三方岩岳という山を初めて訪れた。

その山はサクッと1時間足らずで稜線に出ることができるうえに、白山のドーンとした山容を間近に拝むことが出来るとあって、僕も期待に胸を膨らませながら、ウキウキで登山道に踏み出した。

歩きはじめて15分程。まだ身体も温まらず、息だけがゼイゼイと上がる中、疲労でおのずと下がる視線は土を踏みしめて進む僕の足元を捉えていた。そんな矢先、道の真ん中にどでかい糞を見つけて足が止まる。

うん・・・コレって猪や鹿ではなく、犬や猫や猿のでもない。もちろん人糞なんてことはまったくなく、間違いなく熊だ。しかも、まだ生暖かそうだ・・・(汗)

意味もなく息を殺してあたりの物音に耳を澄ます。今まで全く気にならなかった風に揺れる木々のざわめきや、時折聞こえる枝がポキっと折れるような不自然な音に心臓がバクバクと鼓動を打ち始める。


そういえば、登山口には車が一台しか停まってなかった。ってことは、この山深い山域には、僕を含めて数人の人と、熊達しかいないってことだよな・・・。

恐怖に凍りつき、しばし思考が止まる。

だがしかし、楽しみにしていた三方岩岳の極上ハイク。有料道路の料金を払ってまでここに来て、たかが15分で撤退なんてちょっと悲しすぎるじゃないかぃ。


ってことで、恐る恐る歩を進めて、三方岩岳~馬狩荘司山~赤頭山のピークを踏んで無事に帰ってきたわけなんだけど、ルンルンハイキングのはずが、終始獣の影に怯える恐怖の山行となってしまった(汗)

下山後、今後遭遇するかもしれない獣たちに、素手で戦いを挑むわけにはいかないと、すぐさまネットショップで熊よけスプレーを手に入れて、それ以降は人が少ない山域には必ずショルダーストラップにぶら下げて、いつでも手に取れるような臨戦態勢で山を歩いている。

んがっ!

僕が手に入れた熊よけスプレーのポリスマグナム 4オンス・ファイヤーマスター【B-609-CS】。名前は相当強そうで安心感はあるんだけれど、その射程はたったの5m、連続噴射時間はまさかの2~2.5秒・・・( ゚д゚)エッ?


うん、全く立ち向かえる気がしないのは、僕の錯覚だろうか。



すっかり晩秋の装いを深めるこれからの山歩き。獣の恐怖に震えながらヨチヨチと歩く僕を、どうか優しく見守ってください・・・m(_ _)m




っていうか、ベテラン登山者の皆さんは、クマ対策ってどうしてるんだろう・・・?






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