裏銀座から表銀座を歩いてみようと思っている…今のところ。
2023年の夏、立山から五色ヶ原を経て薬師岳越え、折立へと至るトレイルを歩いた。ずっと夢見ていたルートだっただけに、薬師岳の山頂で僕は涙をこらえきれなかった。
筆舌に尽くしがたいほどの極上のトレイルだったけど、折立への下山時に太郎平小屋で現れる分岐には、今僕が向かう折立への下山ルートとは反対方向に伸びた一本の道が細く空に向かって伸びていた。
その先には黒部五郎岳、三俣蓮華岳、双六岳へと伸びる西銀座ダイヤモンドルートが、最終的には西鎌尾根を上り詰めて槍ヶ岳へのピークに達する訳だ。どうしてもあの先に広がる絶景を見てみたい衝動を抑えることができず、山々に秋の気配が漂い始めた9月中旬に、僕は再び折立から太郎平小屋へと向かい、西銀座ダイヤモンドルートを歩いた。
結局、天候の都合で双六小屋から新穂高へとエスケープすることになったんだけど、雲の中にスッと消えてゆく樅沢岳から槍ヶ岳へと続いてゆく急峻な登山道を仰ぎ見ながら、来年のリベンジを心に誓ったのだった…。
んで、誓った来年なんていうものは、それはそれはあっという間にやってくる訳ですよ。年齢を重ねるごとに時間の過ぎ方が早く感じるのは周知の事実ですが、もはや54年近くも生きていると、1年なんて半年くらいになっちゃう感じで、年を追うごとにその間隔が短くなる訳で。
人生100年時代なんて世間では言われてますが、実質は体感60年くらいがいいとこなんじゃないかな~なんて思う次第です…ハイ。
ってことで、思っていたよりもずいぶん短いのが人生ってことで、さっそく北アルプスに残してきた想いを回収する旅に出てきます。さらにどうせ槍ヶ岳を目指すなら、裏と表の銀座縦走路を繋いじゃえ~って軽いノリで計画しちゃったはいいけど、実際テント担いで長大な稜線を歩き、登り、下り続けるに耐える身体を作るところから始めたのが、ここ最近のトレイルランニングだったりする訳です(笑)
じゃあさっさと行け…っと思われる方もおいででしょうが、実は電車の時間までまだ6時間もあるんです。こんな時こそ、時間が早く進めばいいのにって思っちゃうんですが、それもまた人生ってことで、駄文を書きなぐってる次第であります…ゴメンナサイ。
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