裏銀座縦走路|こんな道具で旅しました。


 昨年歩いた五色ヶ原縦走(立山室堂~薬師岳~折立)の際、東にそびえ立つ美しい稜線の連なりを眺めながら、来年はあの道を旅してみようと決めてから一年。計画通り、僕は裏銀座縦走路をテントを担いで旅してきた。

本当は裏銀座~表銀座を繋いで歩くつもりだったんだけど、裏銀座の最後のピークの槍ヶ岳登頂後に天候が悪化して、しょぼくれながら翌朝上高地にエスケープしちゃったけど、それでもハイカー憧れの裏銀座をテント泊で縦走できたことは単純に嬉しくもあり、僕的には大満足だった。裏銀座縦走の旅の詳細は、Youtubeに動画として公開してますので、機会があれば覗いてみてください。




今回は、そんな山旅を共にした道具を紹介編です。北アルプスのテント泊縦走でのリアルな使用感を交えつつ、主要な道具を紹介してみようと思う。


☆☆☆


ベースウェイト:7kg 食料:2.5kg 水:1.5L 

総パックウェイト:11kg


【バックパック】

WEIGHT:430g(本体380g, 背面パッド50g)
VOLUME:30L


僕が絶大な信頼をおいているバックパック。もはやこれがないとテント泊の山旅は成り立たない。大きなフロントメッシュポケットは適当になんでも放り込んでおけるので、ズボラな
僕にはぴったりだし、両サイドの大きなポケットはペットボトルを2本入れられるサイズ。しかもストレッチメッシュじゃないので、入れやすく出しやすい割に、不思議とモノが落ちないという絶妙な具合は、ポケット入口にあるゴムコードがいい仕事をしている。

内部の背面にはパッドが入ってるけど、これを僕はEVERNEWのFP mat 100に変えてある。これによって、ザックにどんなに適当にパッキングしても、背中に突起物が当たることもないし、硬さがあるのでザックの形が整いパッキングもしやすくなるうえに、エアマットがパンクした時のサブマットとしても使えるのでバマー使いは必須の変更点だと思う。

そして、特質すべきはその背負心地。シンプルなザックなんだけど、ショルダーに配された幅広のナイロンベルトのせいなのか、長時間背負っていても不快な肩の痛みなんかが一切ないのが不思議すぎる。

ただ、ウェストベルトが無いので、ずっと水平基調で歩くとか、一日中下りが続くとかの場合は、荷重がすべて肩にかかっちゃうので首が凝ってくるけど、このザックの軽さと利便性を考えると、そこは我慢してでも使い続けたいと思う。

とにかく僕は、このバマーが大好きなんです(笑)


【テント】

HI-REVO(1人用):960g
W203cm D93cm H100cm



オシャレな海外製の軽量テントがある中で、僕が国産テントにこだわるのは、アフターサービスの信頼性。テントは必ずどこか破れる。そして、ポールは絶対に無くす(笑)
決して安い買い物じゃないので、不具合が起きた時にちゃんと対応してくれる安心感。これは本当に大事です。
最新モデルはフロア部が30Dの厚みになっているのですが、僕のは2022年モデルなのでフライシートと同じ15Dと極薄素材。でも、軽量というアドバンテージを失いたくなくて、グランドシート(テントの下に敷く保護シート)は使いません。代わりに、必ず山には持って行くエマージェンシーシートで代用してます。一年使うとアルミ面は剥げるし、穴も開くので、毎年買い替えてるけど、どうせエマージェンシーシートは持っていくものなので、実質重さゼロってことで、今後もこのスタイルで行きます。
サイズ的には身長173cmのぽっちゃり系男子の僕ですが、マットを敷いても30cmくらいの荷物置きスペースを確保できるので、広さは全く問題ないです。ただ、コツとしては、入口側にマット(寝袋)を敷き、荷物は奥側にするのがベター。
テントは必ず結露するけど、入口側がフライシートとの隙間が広くとられているので結露が少なめです。

国内のダブルウォールで自立するテントの中では最軽量級の960g(ペグ含まず)。ボロボロになるまで使い倒します。

【寝具】

総重量 :450g
長さ: 195cm
中綿 :Primaloft® GOLD
100g /上面, 60g/背面
comfort:9℃/rimit:-3℃


昨年、西銀座ダイヤモンドルートを旅した折り、太郎平キャンプ場でテントが浸水(張り綱が甘かった)してダウンのシュラフを濡らした経験もあり、さらに連泊ではどうしても湿気を吸ったダウンシュラフのロフトが落ちてくるのが嫌で、化繊のシュラフを今季から導入。
中古の出物をメルカリで購入して手元に届いて、その薄さにビビった(汗)
こんなペラペラなシュラフで北アルプスの稜線上のテン場をやり過ごせるのかとかなり心配してたけど、実際使ってみるとあら不思議。全く問題なく眠れました。
化繊なので濡れてもある程度の保温性は確保できるし、エマージェンシービビー的な役割も担え、何より普通に洗濯機で洗えるっていうアドバンテージはバカでかい!!
夏のアルプスはこれでファイナルアンサーかな♪
でも、一泊の縦走とかで雨が振らない予報なら、軽量ダウン(ダウンハガー#5)を持っていくかも(笑)


183 cm x 54.6 cm x 4.4 cm
346g (スタッフサック別)


迷走に迷走を重ね、やっと最適解にたどりついた至高のマット。なんせ枕がマットに付いているので、寝ていてずれないのは神。僕は枕部分を折り曲げて、マットon枕として使います。サイドスリーパーな僕は、枕の高さも重要なのです。
このマットに辿り着く直前に、更に軽量化にこだわったKLYMIT Inertia X Liteっていう半身用も使ってみたけど、流石に攻めすぎてて厳しかった。まぁ、一泊でチャレンジングな山行なら有りかもしれないけど、ゆるゆるハイカーにはちょっと…ね(汗)
これはエアマットなので、万が一のパンクの場合はザックの項でも紹介した背面パット(EVERNEW FP MAT 100)でリスク対策している。山でマットがないテント泊なんて、考えただけでも…怖い。それが縦走中とかだったら余計にね。FP MATはペッラペラだけど、無いよりは遥かにマシなので。


【クッカー】

サイズ:径97×深さ100mm
容量:550ml(目盛付き)
質量:76g(シリコンリング含む)
材質:純チタン

取手すらない潔さ。基本的に僕は、山の縦走ではお湯を入れたら出来上がり系のフリーズドライやカップ麺を主食としているので、クッカーは軽ければ何でも良い。およそ450mlのお湯(ラーメンとコーヒー分)が沸かせれば、機能的には満足なんだけど、取手すら省いた攻めたこのポッドは、僕の琴線に触れまくった。
こだわりが無いだけに、よりシンプルがいい。フリーズドライヤー(フリーズドライばかり食べる人)にとって、内側のメモリも地味にありがたい。
ただ、沸いてすぐには、耐熱ゴムグリップ部分でさえ熱くて持てないのが玉に傷だけど、火を止めた後、30秒ほど放置すればギリッギリ持てる(笑)


BRS-3000t
質量:25g
詳細不明


たった25gのチタンバーナー。なのに、2300円!!
国内での使用はコンプラ上怪しすぎるので詳細は書かないけど、海外のロングトレイルハイカーでは大人気…らしい(笑)
お湯を沸かすってことだけなら全く問題ない。ただ、凄まじ音量と燃費の悪さが問題になるんだけど、ぶっちゃけこの値段と軽さは、他の追随を全く許さない。でも、あくまで自己責任でお願いします。
僕は絶対にテントの前室とかでは(なるべく)使いません💦


☆☆☆


今日のところは、これくらいでいいですか?(笑)
小物まで紹介していると終わらないので。でも、改めて、衣食住の衣の部分は、別途記事にまとめたいと思ってます。

季節は流れ、もう8月ですよ。夏山の季節もあとひと月半くらい。ブログ書いてる暇があれば、とっとと旅に出ろってことで、いいよね?

ではまた♪

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